キミがいるから出来るコト
気を失った時に、
頭をアスファルトに強く打ちつけた。

だから、
念のために記憶喪失していないか
検査をしたらしい。

医者はあたしの記憶が大丈夫なのを
確認すると、

「ゆっくり休んでくださいね」

と言い残して、病室を出て行った。




「ところで、あの男は?」

「あぁ、あいつか。連れてこようか」

「お願い。直接、話が聞きたいの」

「でも、大丈夫か?」

「うん、平気だよ。
 遼も一緒に居てくれるなら」

「もちろん、しっかり隣にいるから」
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