キミがいるから出来るコト
男は、ストーカーだった。

だけど、ただのストーカーじゃない。
あたしの知っている人だった。

しかも、同じ学校。同じ学年。

去年、同じクラスだった人。


「何で…ナイフなんか持ってたの?」


遼は、さっきからキレている。
ずっと男に、睨みをきかせてる。


そのぶんあたしは、
なるべく冷静に…と心がけてみる。

きっと、
油断するとこの部屋の椅子を全部
男に向かって、投げ飛ばすと思う。
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