キミがいるから出来るコト
1人の男が、
あたしと遼に及ぼした影響は
思ったよりも大きかったらしい。


あの日から、3日がたった。

遼は、毎日部活を早退している。

それは、あたしと一緒に帰るためだ。


「だって、心配だから…。
 友達と帰っても、誰も
 家までは送ってくれないだろ。
 だったら、俺が一緒に帰る。

 だから、1時間だけ待ってて」



大丈夫だって、何度も言ったけど
遼は意見を曲げなかった。


あたしは遼が部活をやっている1時間
図書館で過ごすことにした。
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