幸せの欠片
中2の春。
好きな人ができたあたしは、
いつものように心友に告げた。
『ねえ、
あたし好きな人ができたの!』
『ほんと?
よかったねっ。
誰?』

『田中くん』

『まじ?
応援するから』

『ほんと?
ありがとっ。』

そう告げてあたしたちは、
別れた。

次の日、
『ねえ、絵理。
田中くん好きなの?』

『え!』

『あ、絵理ぃ~。
ごめんっ!
でもまぁいいよねっ♪』

『うわ、春菜ひどすぎ。』

『あはは!』

『田中~、聞いた?
絵理、お前のことすきなんだって』

『お前ら付き合っちゃえば?』
『俺、絵理嫌いだし』

『え…。』

あたしは泣いた。
田中くんに振られた悲しさじゃない…。
あんなに信じてた、
心友にバラされてしまったこと…。
どんなに傷ついたことか。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop