『好きだから・・・・』
家は一気に騒がしくなった。


「遅刻したら亜守羅のせいだからね!」


「ネェちゃん!今はそんなこと言ってる場合じゃないよ」


た、確かに・・・


こんな事してる場合じゃない!


「朝ごはんは?」


制服に着替えてる私に母さんが聞いてきた。


「食べてたら余計に遅くなるよ!」


「亜守羅は?」


同じ事を亜守羅にも訪ねた。


「俺、コーヒー。」


もう大人だから、とでも言うように得意気な顔をした。


こいつ何気取ってんのー?


コーヒーなんて飲んでたら完璧遅刻、説教決定!


「亜守羅も食べなくていいじゃん」


亜守羅はえぇーという顔をしてから渋々玄関へ行き靴を履き始めた。


私も隣に並んで靴を履き始めた。
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