君に逢いたくて
みんな泣かないでよぉ~

「美留花よ。
そなた、もう一度あの者たちのところへ戻りたいか?」

えっと…?
このおじいさん何言ってんの?


戻りたいに決まってんじゃん!


「戻りたいです!
戻してくれるんですか?おじいさん!」

お爺さんと呼ぶと、ちょっと不機嫌な顔をした。

「…まあ、よい。
そなたは人を救ったのだ。戻してやれんこともない。

が、人の肌とそなたの肌が触れ合うとそなたは消える。」

人の肌に触れると消える…?

「つまり、布越しでなくては触れてはならん。
そのことを徹底できるなら、49日の間戻してやろう。」

「……戻してもらえるんですよね?
だったら何でもします!」


おじいさんは渋い顔をした。
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