私日 番外編
二人とも上機嫌で、店を出て行きました。
よかったよかった・・・。
「好きな人・・・なぁ・・・」
おや?
ライちゃんがなにやら遠い目をしている。
「ライちゃ・・・」
「あ、いらっしゃいませー。」
「いっ、いらっしゃいませっ!」
お客さんが来た。
「ミーズキ!」
「ってアレ?えーと、レミンちゃん!」
「やほー!」
きゃーっ、と抱き合う私たち。
「あー。お取り込み中わるいんだけどな。どちらさま?」
ライちゃんが割って入る。
「あのね、レミンちゃんは、私が施設にいた時、おなじ部屋だった子なの。」
ひさしぶりだなぁ、何年ぶりだっけ?
「すっかり可愛くなっちゃって!・・・あれ、このヒト彼氏?」
「ひゃあああああああ;違うよう違うよう!」
「あやしー♪」
私は、孤児なの。
お父さんとお母さんは、私が10歳の時
殺されてしまった。