春夏秋冬〜*恋巡る季節君と一緒に*〜
「乗り換える?俺はそんのつもり…さらさらねーよ…」
桜に乗り換えるなんて有り得ない…俺はそもそも雪乃をほかの女と天秤にかけたりしない…
「桜ちゃんは…その気だろうけど…」
「…………え?」
「はやく雪乃ちゃんとより戻さないと、兄ちゃんのとこに帰ってこなくなっちゃうよ」
「どういうことだよ春樹?」
「それは自分で考えろよ。俺より大人なくせに〜、じゃあ遅刻するから先行くぜ」
そう言って春樹は玄関から出て行った。
春樹の言ったことが…わかるようなわからないような…
俺はモヤモヤした気持ちを抱えたまま玄関から出て行った。
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