春夏秋冬〜*恋巡る季節君と一緒に*〜
夏の匂いがする
梅雨が明けました……
桜も全て散り…桜の木からは…綺麗な緑の葉っぱが生えてきていて…
なんだか少しだけ…ほんの少しだけだけど…
夏の懐かしい懐かしい匂いが…私の鼻先をくすぐりました。
梅雨入りをしたあの日、私は圭吾の幸せを願ったはずなのに…圭吾とのことを過去にすることができない日々が続いてる…
バカみたいに…ずっと考えてる…
菜々子はそんな私を見て…
『やっぱり大好きなんだね…』
と…寂しそうに…私の頭をそっと撫でてくれた…
新しい恋なんて…私には…できそうにない…
圭吾を忘れて…前になんて…
私は進めないよ……
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