春夏秋冬〜*恋巡る季節君と一緒に*〜
第5章 夏の暑い日を君と
レモンシュカッシュはじける夏
久しぶりに圭吾握られた手は…いっきに熱くなる。
圭吾が好きって気持ちを改めて実感してしまった…
周りのはしゃぐ声は、今の私には聞こえない…ドキドキしてるのが凄く分かる……圭吾にも伝わってしまってるかもしれない…このドキドキ感が…
「雪乃……俺はお前に彼氏がいたとしても…俺はお前が好きだから、雪乃以外の存在を好きになるなんて俺には無理なんだ……」
圭吾はそう言って…私の瞳をじっと見つめていた…
私に彼氏…?
「私…彼氏なんて……いないよ?」
「…………へっ?」
圭吾は拍子抜けた顔をして…
「彼女がいるのは…圭吾なんじゃないの?」
私が言ったことに対して…圭吾はまた拍子抜けた顔をする…
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