春夏秋冬〜*恋巡る季節君と一緒に*〜
初体験の初体験
「ねえ雪乃っ!放課後カラオケ行かない!!??」
元気な菜々子の声。
あれから菜々子は直ぐにいつもの菜々子に戻り、少し大人になったようにも見えた。
気のせいかな?
それとも今日は眉毛を何時もより落ち着いたブラウンで丁寧に書かれてるから?
それとも…
左手に輝くシルバーリングのせいなのかな…
季節は残暑が少し残った…夏なのか秋なのか微妙な季節で…
「カラオケよりファミレスがいいかな?……あ、そーいえば…砂原とは…初体験…?…」
私はとっさに菜々子の口を押さえた!!!!!
恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまった…
「その顔は…まだなんだ…」
ニヤニヤしてる菜々子は、なんだか意地悪っ子のような目つきをして…
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