さくらさくら
人のいない場所に着くと水泉は私をどなった。

「あんなところで何で一人でいるんだよ!」

「だって…」

私は泣きそうになった。

どなられちゃった…

嫌われちゃった

「こんなかわいい姿でいると変な奴らが目をつけるのも無理ないぞ。俺が通りかかったら良かったけど…」

か、かわいい!?

「今、かわいいって…」

水泉は顔を赤くし

「い、いや、それは…ともかく、どこかへ行くときは俺を呼べ!!」

もしかして心配してくれているの?
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