心 玉
私は学校に行く前に

川原を覗いてからいこうと

早めに支度をした

支度をしていても

何をしていても

嬉しくって仕方なかった

『なんだか機嫌いいわね!!?』

と母にも聞かれた

でも理由なんて言わない

・・・いえないし

どこの誰だかわからない人に

恋愛してるなんて

言えないよね。


私は髪をセットしながら

急いで出かけた

川原のほうに向かう足どりが

早くなってる

でもッ近くなると

ドキドキでスローになる

七色のトンネルをくぐってるような気分

不思議な気持ちでいっぱい

全てが新鮮で

初めてで

分らないけど

体はドンドン・・・・・

積極的に動いていく。

本当に不思議

川原に着くと

目線はすぐに


あの

大きな岩に向かっていった

彼は岩陰に座ってる。。。

居る!!


居るじゃん?


でも気持ちは緊張と興奮でぐちゃぐちゃだった。。。


そこの岩場に行くには森を回っていかないといけなくなってる。

私も小さなころお父さんと出かけた場所・・・


『行ってみようかな・・・行きたい!!』

私はまた積極的な私の体に引っ張られて

森の方向に向かってる

怖い気持ちと緊張と好奇心

変な感情にビクビクだけど

なんだか体は止まってさえ居られないくらいに

無名な彼に吸い込まれて行ってくようにも

思えた。


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