心 玉

心模様

あれから15年
私は無事高校生になった
優しいパパ
天然のママに育てられて
明るく元気に育った

友達も親友と呼べる人も出来た
 でも彼は居ない

まだ好きになった人も居ない

『私ってめんくいなのかな?・・』

『好みないって!言ってたジャン?めんくいも何も好みが無いんじゃ・・そ 言えないよね』


『そっか? でも好きになった人が好み』

『意味わかんない!?でも真美はどんな人を好きになるのだろうね・・』

『知りたい?』

『知りたい!!』

『でも今は居ないな~~』

『なんだそれ!!ハハハハッ』


親友の奈菜とはいつもたわいも無い話をして笑いあった

何でも話せて、一緒に泣いて・・怒ってくれる

本気でケンカもしたことある

でも本気でケンカできる奴そんなに
いないよね

奈菜には彼氏が居るもう付き合って2年立つ

私よりカナリの先輩なんだ

参考になるし

親友の恋愛の経過を見たり聞いてたりするだけで
楽しかったり

ひやひやしたりする

辛いときは一緒に涙する


でも是が自分の恋愛になったらどうなるのだろう・・・・・


恋愛前から神経になってる

『じゃ私今日彼と会うからここでね』
 『うん  仲良くね』

私は奈菜と別れて家に向かった

その途中

ベンチに寂しそうに座ってるおじいさんが居た

こんにちは

私はそのおじいさんの横に座った

ふとそのおじいさんの耳たぶを見てしまう

濃い水色だ・・やっぱり・・・さみしいんだろうな・・・・

『おじいさん お話しませんか?』

『おお~こんな爺さんと話して 面白くないだろう・・』

『おじいさんが水色だから・・なんか役に立てればなって・・何かあったのかな?
気になるんだもん・・』

『優しい子だな・・嬉しいよ! おじいさんは一人暮らしなんだ。最近からだの調子もよくないし、一人で家に居ると不安になるんだよ。だからこうした人ごみに居ると
一人を感じないし・・もし倒れても・・一人じゃないしな』

『じゃ!!私みたいな人待ってたんでしょう!!。』

『そこまで贅沢なことまで・・考えたこと無かったよ。でも凄く嬉しいよ!ありがとな』

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