心 玉
一人暮らしのおじいさんは笑いながらも寂しそうだった

老後なんて考えたこと無かったけど

私も年を取ったら寂しくなったりするんだろうな・・と思った


私はそんなおじいさんを見逃すことが出来ず

色々話をしてあげた

そしてまたここを通ったとき


また会えたらいいねなんて話をした

一人じゃないよって伝えたかった

どこ誰だか知らないけど

濃く水色に光る心玉

に明るい色を足してあげたかった


『じゃおじいさん私そろそろ帰るね。またね』


『今日は本当に嬉しかった。アリガトウな!』

おじいさんは私が見えなくなるまで

手を振って

笑顔で見送ってくれた


またあってあげよう

と私も思った


♪♪・・・・♪・・

街にはオルゴールの音色が鳴っていた

ナンカとても気分が充実したような気分

私はコンビニに立ち寄った

店内をうろつく

なんかいいもの無いかな

『おまえよくこんな姿でバイトに来たな!!!!』

『どうしてですか?!』

バイトの子がしかられてる?

私は商品を見ながら

耳をダンボにしてた

『そんな玉じゃ信用なくす!もう少しましな色になるまで来るな!』

『・・・・・なんなんだよ!・・だりーやめてやら!!こんな店!』

バイトの子は制服を脱いでいる

ちらっと見てしまった

心玉

茶色々だった

憎しみが強いと出る色

サービス業には難しいのかな?・・やっぱり・・・

でも可哀相だな・・・・やる気はあるだろうに・・・

男の子は制服を店長に投げつけ

お店を出て行った
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