AIR
「あっじゃああたし、帰りますっ!ありがとうございましたっ!」
深々と頭を下げた。
「あははっ麻由ちゃんって面白い!」
悠斗くんが笑った…
つられて私も笑顔になる。
悠斗くんの笑顔は、魔法の笑顔なのかな。
「じゃまたね。」
「あ、あの!」
手を振って、店の中に入っていく悠斗くんを呼び止めた。
「ん、何?」
「雨のときっ、また雨宿りしていいかなっ…!」
くすっと笑って
「いいよ。」
と言ってくれた。
その笑顔でまたつられて笑顔になる。
そんな気持ちがあたしは好き。