AIR
二人。
「悠斗くん、おはようっ!」
「おはよう。」
私、高橋麻由。
朝からハッピーです!
「悠斗くん、今日部活ないんだね!」
「まぁね。」
だって、だって!
悠斗くんと喋れたんだもん!
「ちょっと麻由、あんた何にやけてんのよ。」
教室で頬杖ついてたら、いきなり咲の顔が前に現れた。
「うわっ!咲、びっくりすんじゃん!」
「ぼーっとしてにやけてるあんたが悪い。」
流石咲さん、今日も毒舌。
「で、何かいいことあったんでしょ?」
私のいっこ前の机に腰をかけ、腕を組んで聞いてきた。
「ふふっ、まぁねぇ?」
「きも、ふふっとかなんだし。」
うっ、そこまでストレートに言わなくてもいーじゃん…
軽く傷つくよ。
「どーせ悠斗くん絡みなんでしょ?」
さっすが親友!
ズバリ的中。
そんぐらいわかるわよ、なんて言って涼しい目で私を見る。
……私って、わかりやすい性格なのかな…?