AIR



「あっ、ゆっ悠斗っくんっ!」


やばい、緊張しすぎて声が震える…


「どうした?」


悠斗くんのきれいな顔が、少しずつ私に近づいてくる。

それだけで、私の心臓がはち切れんばかりにバクバクして。

でも思わずみとれちゃって。




「おーい、麻由ちゃん?」

「あっはい!」


悠斗くんが、私の顔の前で手をヒラヒラさせたところで我に帰った。


「ぷっ…返事するとか…麻由ちゃん、やっぱ面白いわ……っ」



悠斗くんが声を殺して笑っている。

そんなに面白かったかな……




< 28 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop