AIR
「あっ、ゆっ悠斗っくんっ!」
やばい、緊張しすぎて声が震える…
「どうした?」
悠斗くんのきれいな顔が、少しずつ私に近づいてくる。
それだけで、私の心臓がはち切れんばかりにバクバクして。
でも思わずみとれちゃって。
「おーい、麻由ちゃん?」
「あっはい!」
悠斗くんが、私の顔の前で手をヒラヒラさせたところで我に帰った。
「ぷっ…返事するとか…麻由ちゃん、やっぱ面白いわ……っ」
悠斗くんが声を殺して笑っている。
そんなに面白かったかな……