AIR
―ガラガラッ
生徒指導室のドアが勢いよく開いた。
「ほら、入りなさいっ!」
「はーい………」
あれ、この声…
やっぱり…
「悠斗くんっ!?!?」
「あれ、麻由ちゃん?」
も、もう1人って悠斗くんの事だったんだ……
なんかびっくり…
「二人とも、座りなさい!」
ちょっ、いきなり大声出さないでよ先生。
鼓膜破れるって!
近くに置いてあったパイプ椅子に腰をかけた。
―一時間後
未だ説教は終わらず…
てか、世間話になってません?先生。
―二時間後
「それでさ、そんとき。」
「あの先生。」
悠斗くんが先生の話を止めに入った。
さすが悠斗くん!
先生、途中からカンペキ世間話だったもん。
説教30分、世間話1時間半みたいになってたよ。
「途中から世間話になってます。」
悠斗くん…直球すぎる。