全部、全部、全部、君だった…


ー帰りー


百合…お前じゃないよな。俺はお前の笑顔を守るために別れたんだ…。


「…おい、陸。」


春樹が突然口を開いた。


「なんだよ。」


「…もしも氷の美少女が百合ちゃんだったらどうする?」


俺が今一番恐れている事…


「…百合は関係ない。あいつは今俺の大好きな笑顔で笑ってるはずだ!」


絶対に百合は…


「俺だって信じたい!けど…まあいい。」


「おい!!お前ら、何2人だけで喋ってんだよ!着いたぞ!華聖に♪」


着いた…百合がいる…高校に…


「あっあの…」


俺らはいきなり数人の女の子に声をかけられた。


「何?」


俺はそっけなく答えた。


「おい!陸…もうちょっと優しく。」

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