全部、全部、全部、君だった…




本当に俺は百合以外の子を愛せる自信がない。


「誰か待ってるんですか?」


「暇なら私たちとどっかいきません?」


逆ナンかよ…面倒くせぇ。


「行かねえ…」


「俺も麻耶がいるし!」


春樹が言った。麻耶っていうのは春樹の彼女の佐々木麻耶。俺らの中学の時の仲間…


「俺も柚がいるし…」


真吾が言った。柚は真吾の彼女。俺は会った事ないけど小柄で可愛いらしい。


「お前らがいかねぇなら俺もパス♪」


恭多が言った。恭多は特定の彼女を作らない。恭多に好きなやつができたらそいつは天性の才能を持っていると思う。


そんな事を思っていたら…


「わあ!!!!!!」


門の所にいた他校生が声をあげた。


「氷の美少女だ!」


恭多が急に言った。


俺は走っていた。


そして、氷の美少女と呼ばれている女の子を見た。そこには…

< 17 / 21 >

この作品をシェア

pagetop