全部、全部、全部、君だった…
「おい!陸、どういう事だよ!」
恭多が言った。
でも俺は百合の事で頭がいっぱいで恭多の声が聞こえなかった・・・。
「お前、氷の美少女とどんな関係なんだよ!」
真吾が言った。
「百合は氷なんかじゃねぇって言ってんだろ!」
気がついたら俺は真吾に掴みかかっていた。
「おい陸!やめろ!!!」
春樹の声で我に返った俺は真吾の胸倉をはなした。
「・・・わりぃ。」
「別にいいけどよ、その百合ちゃん?って子と何があったか教えてくれてもいいんじゃねぇか?」
そうだよな・・・。
「分かった・・。場所変えてもいいか?」
「じゃあ、俺ん家でも行くか?」
と春樹が言ったから春樹の家に行く事にした・・・。
その間も俺は百合の事しか考えていなかった。でもみんな分かってくれて俺をそっとしておいてくれた・・・。
やっぱ俺にはお前等が必要みたいだな。
こんな俺と一緒にいてくれてありがとう・・・。