全部、全部、全部、君だった…


今日もまた始まる…。


ガラッ


「あの子まだいたんだねぇ。早くどっかいっちゃえばいいのにぃ」

「ってかまた黒崎くんと一緒に来てたよ~。超ムカツクー」


「早く別れろよって感じじゃね?」


「「「「「確かにぃ」」」」」」

私の学校はこうやって始まる…


私は黙って席に着いた。


ガンッ


「…何ですか。」


「てめぇ。シカトこいてんじゃねぇよっ!!あたしら昨日言ったよな。明日までに黒崎くんと別れなかったらただじゃおかないって!!」

今更じゃん…


「…私、陸と別れるつもりありません。」


絶対に。


「んだと。てめぇ。」


私は髪の毛をつかまれ床に引っ張られて殴られそうになった。


ガラッ


「ゆ……り?」


この声…私の大好きな。


「陸ッ!?」


< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop