混沌のグリモワール~白銀の探求者~
「……というわけで、今日から第七執行部隊に配属になった――」
「ソフィア・ニーグワイスです。よろしくお願いしますです」
開いた口が塞がらない――というのはまさに今のコーラル、フリッツ、リリィを指すのに的確な言葉と言えるだろう。
三人は文字通り口を開けたまま硬直していた。
驚くのも無理はない。
朝再びグレアムが管理部に呼び出されたかと思ったら、執行部隊の制服を来た一人の女の子を連れてきて、その子を差して新しい第七執行部隊のメンバーだと言い、その上――
「ボクのことは気軽にソフィって読んでくださいねっ」
その新メンバーというのが、昨日コーラルが助けた純白の少女だったのだから。
純白の少女改めソフィは第七執行部隊のメンバーの中にコーラルを見つけると、勢いよく抱きつく。
「御指導よろしくお願いしますです。御主人様」
「へ? 御指導……って」
なにがなんだかわからないといった様子のコーラルを見て、グレアムが説明しようと一歩前に出る。
「昨日行われた検査の結果、彼女、ソフィア・ニーグワイスは多量の魔力を持っていることがわかった。大きすぎる魔力は時に体に悪い影響を及ぼすことがある。定期的に消費しなければならないのだが、彼女は魔法に対する知識がまったくと言っていいほどにない」
そこで……と続けるグレアム。
「護衛がてら執行部隊に所属させ、彼女を魔術師として育てていこう……というのが管理部の決定だ」
ソフィの多量の魔力を利用しない手はない。つまりはそういうことだ。
それに、第七執行部隊所属となれば高確率で第七執行部隊の誰かが側にいる。護衛もしやすいだろう。
「ソフィア・ニーグワイスです。よろしくお願いしますです」
開いた口が塞がらない――というのはまさに今のコーラル、フリッツ、リリィを指すのに的確な言葉と言えるだろう。
三人は文字通り口を開けたまま硬直していた。
驚くのも無理はない。
朝再びグレアムが管理部に呼び出されたかと思ったら、執行部隊の制服を来た一人の女の子を連れてきて、その子を差して新しい第七執行部隊のメンバーだと言い、その上――
「ボクのことは気軽にソフィって読んでくださいねっ」
その新メンバーというのが、昨日コーラルが助けた純白の少女だったのだから。
純白の少女改めソフィは第七執行部隊のメンバーの中にコーラルを見つけると、勢いよく抱きつく。
「御指導よろしくお願いしますです。御主人様」
「へ? 御指導……って」
なにがなんだかわからないといった様子のコーラルを見て、グレアムが説明しようと一歩前に出る。
「昨日行われた検査の結果、彼女、ソフィア・ニーグワイスは多量の魔力を持っていることがわかった。大きすぎる魔力は時に体に悪い影響を及ぼすことがある。定期的に消費しなければならないのだが、彼女は魔法に対する知識がまったくと言っていいほどにない」
そこで……と続けるグレアム。
「護衛がてら執行部隊に所属させ、彼女を魔術師として育てていこう……というのが管理部の決定だ」
ソフィの多量の魔力を利用しない手はない。つまりはそういうことだ。
それに、第七執行部隊所属となれば高確率で第七執行部隊の誰かが側にいる。護衛もしやすいだろう。