Dear
第3章 スタート
―翌日

「おっはよぉー。」

クラス、いやっ学年1の遅刻王。
萩原ユウヤ。


やっぱり名前おぼえてる。
なんでだろ。

―休み時間

「吉田!」

遅刻王・萩原ユウヤか。

「なに?」

「なんだよーこっわい顔してー。」

「あたしは遅刻するやつだいっっきらいなの!」
「えっ…」

数十秒の沈黙。
向こうから話しかけてきたのに。

「あのさ…もし、俺が遅刻しないようになったら、付き合ってくれる?!」

はぁ?!なんなのいきなり。

「なんで?あたしのどこがいいの?!」

「えっ…ふつーに一目惚れ??」

「ふぅーん…」

どうしよ…
でも萩原に遅刻しないという課題は無理っぽいし。

「じゃあ、1週間!」

「へっ?!」

「1週間遅刻しなかったらいいよ。」

「まじでーーー?!よっしゃぁぁーー!!」


あたしは萩原とこんな約束をしてしまった。
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