【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~


ため息混じりにそう言う虹那ちゃんに

あたしの妄想も一時ストップせざるをえなくなる。


・・そうだ

あたし今まで散々断られてきてるじゃん!


「ど、どうしよう」


ふと視線が颯太くんの席へと動いてしまう。


今日は委員会があるみたいで

席は空っぽだけど鞄が机の上に置いたまま。


あの・・颯太くんに。


あたしはちゃんと言えるのかな?


「あーそれは大丈夫。俺に任しといて!」

このウィンクで一体何人の女の子をオトしてきたんだろう?


なんて・・思ったりして


「颯太って何考えてるんだろうね~」


虹那ちゃんの言葉に

あたしも頷いてしまう。


本当だよ。


こんな気持ちになるなら告白なんてしなきゃ良かった。


「まぁ~色々あるわけよ、彼にも」

・・なんだか楓くんの言い方って

「なんか事情知ってるみたいだけど」


うんうん


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