【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~


「ねぇ、あんたなんか知ってるんじゃないの?」

「へ?オレが?何を?」

「だから!何で颯太が亜依に冷たくするのか!」


「俺は何も知らないっていうか・・
そういうのは自分で聞いた方がよくない?」


え?


「何でアイツが亜依ちゃんにそっけなくするのか。
理由をさ、聞いてみればいいじゃん」


楓くんの言ってる事は間違ってない。


そうだ、自分の口からちゃんと聞かなくちゃダメだよね。


「ありがと。あたし、聞いてみるよ」


ちゃんと自分で確かめてみたい。

颯太くんがどうしてあんな態度をとるのか。

ちゃんと聞いてみたい。



少しだけ

ううん、ものすご~く緊張するけど。


でも頑張ってみせる!

成功させてみせる!


「あたし頑張るよ!虹那ちゃん、楓くん!」



よし、やってやるんだから!!!

見てなさいよぉ!

颯太くん!!





「まぁアイツの理由はものすご~くくだらないけどな」


ぼそりと何か呟いた楓くんだけど

なんて言っているのか声が小さすぎてあたしの耳には届かなかった。


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