【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~
「楽しかった~!」
かなり並んだけれど、でも最高に楽しかった
イッツ・ア・スモールワールドは
あたしが小さな頃から大好きなアトラクションで。
何度も入ってお父さんに呆れられた事があったっけ。
「で、次は?」
横には全く興味なしというような顔で
あたしを見つめる颯太くん。
「つ、次かぁ~」
さっき入口でクルーさんから貰ったマップを広げてみる。
「ウェスタンランド、トゥモローランド、トゥーンタウン・・」
どこも大好きな場所だから
行きたい所がいっぱいありすぎるよ!!
「颯太くん、行きたい所ある?」
視線を颯太くんに移すと
「ん」
「え?」
まさか颯太くん・・
「ここに行きたいの?」
「悪いかよ」
ううん、悪くない!
悪くないけど・・
「ぷっ!あはははは!」
笑っちゃいけないって思うけどでも
「あはは・おなか・・痛い・・」
でも颯太くんの行きたい場所があまりにも可愛すぎて
笑いを抑える事が出来ないよ~
「もういい」
あまりにも笑い過ぎたから怒っちゃったかな?
「待って!」
先に進もうとす颯太くんの腕を思いっきり引っ張ると
「ほら行くぞ」
またまた差し出してくれた手をしっかり握って
颯太くんと次の場所に移動した。