【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~



「楽しかった~!」


かなり並んだけれど、でも最高に楽しかった
イッツ・ア・スモールワールドは


あたしが小さな頃から大好きなアトラクションで。


何度も入ってお父さんに呆れられた事があったっけ。


「で、次は?」


横には全く興味なしというような顔で
あたしを見つめる颯太くん。


「つ、次かぁ~」


さっき入口でクルーさんから貰ったマップを広げてみる。



「ウェスタンランド、トゥモローランド、トゥーンタウン・・」


どこも大好きな場所だから

行きたい所がいっぱいありすぎるよ!!


「颯太くん、行きたい所ある?」


視線を颯太くんに移すと


「ん」

「え?」

まさか颯太くん・・

「ここに行きたいの?」

「悪いかよ」


ううん、悪くない!

悪くないけど・・


「ぷっ!あはははは!」


笑っちゃいけないって思うけどでも

「あはは・おなか・・痛い・・」

でも颯太くんの行きたい場所があまりにも可愛すぎて
笑いを抑える事が出来ないよ~


「もういい」

あまりにも笑い過ぎたから怒っちゃったかな?

「待って!」

先に進もうとす颯太くんの腕を思いっきり引っ張ると


「ほら行くぞ」

またまた差し出してくれた手をしっかり握って
颯太くんと次の場所に移動した。



< 22 / 31 >

この作品をシェア

pagetop