【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~
どれくらいそうして見てたかな?
流れてくる音楽はいつしか明るい音楽から静かな音楽に変わり。
明るいパレードが終わって
ぞろぞろとたくさんの人達が移動を始めた。
「パレード終わったし、帰ろうかな?」
これ以上はここにいても惨めなだけ。
もう一度携帯を開いて
“あたしもダメだったよ。帰るね”
そうメールを入れてバッグにしまった。
魔法が解けたら家に帰らなくちゃね。
颯太くんとの事は仕方ないけど。
でもでも
気持ちがないなら・・あたしはどうする事も出来ないよ。
と急に
バーンバーン!!
大きな音が聞こえて大きな花火が上がりだした。
キレイだなぁ~
「おい」
空に上がる花火に気を取られているあたしに
声をかけてきたのは
「どう、して?」
颯太くんだった。