【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~
「だから分からなかった。どういうふうに接すればいいのか」
「颯太くん」
「こんな俺だけど。でももしお前が、
亜依がよければここからやり直したい」
「そう、たくん」
溢れる涙が止まらない。
あたしと一緒の気持ちなんだよね?
あたしの事・・
「好きだ」
魔法は解けてなかった。
ちゃんとまだかかっていたんだ。
解ける事がない魔法が。
「一つだけお願いがあるの」
彼の顔を見ながらとびっきりの笑顔を見せる。
今日一番の、ううん、付き合ってから初めての笑顔を。
「何?」
不思議そうに首を傾げる颯太くん。
こんな日がもう二度と来ないように
あなたの気持ちをいつでも知っていたいから。
だからね、お願い?
「颯太くんの好き、あたしにもっとちょうだい??」
☆Merry Christmas☆