【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~
土曜日がダメなら日曜日!!
それでもダメならまた来週がある!!
そんな気持ちで粘ってみたけど。
「俺、学校休みの日は基本一人でいたいから」
ちーん
ご愁傷様でした・・
「付き合ってるんだよぉ~~~?
カレカノなんだよぉ~~~?」
それなのに、付き合ってデートどころか
一緒に帰った事すらないあたし達。
だから毎回勇気を出してお誘いしてるのに
「無理だな」とか
「あームリ」とか。
ムリばっかじゃん!!
「はぁ~~。あたし達、
こんなんで付き合ってるって言えるのかな?」
「でも颯太のヤツ、
告白してくる女の子にちゃんと言ってるみたいだよ。
ちゃんと彼女いるって」
「でも・・」
これじゃあなんだか片思いの延長みたいだよ。
「いいじゃん、付き合ってるっていう肩書があるだけでも」
そう言った虹那ちゃんは何だか切なそうで寂しそうで。
でも何でそんな顔をしているのか
あたしは知ってる。
「楓くん、昨日もレイカちゃんと一緒に帰ってたね」