【詩音×愛祐実】スキをちょうだい~亜依編~
クリスマス大成功計画!?
「オレさ~1回でいいから
行ってみたかったんだよね~」
楓くんが腕を組んで何度も頷く。
「確かに、あたしも行きたいかも」
「だろ!?絶対に面白いって!!
それにあそこに行けば誰でも現実忘れるし」
「あたし・・颯太くんと仲良くなれるかな?」
「もっちろん♪もうラブラブのうはうはよ!!」
「でも二人っきりじゃ・・」
あたしと楓くんの視線は自然と虹那ちゃんの方へ・・
「や、何言ってんの!あたしは行かないわよ!」
ブンブン首を左右に激しく振る虹那ちゃん。
そのせいで長い黒髪まで激しく左右に揺れている。
「だってあたし二人っきりじゃ不安だし」
「俺もディズニー行きたいし」
「ちょ、ちょっと待って!!亜依より何であたしが
あんたの希望をかなえないといけないのよ!」
「だって三人はイヤじゃん?
どーせならダブルデートしようぜ?」
「でもあたしは!」
「まぁまぁ、ちょっと来いって」
そう言って嫌がる虹那ちゃんを引っ張って
廊下に連れ出す楓くん。
別にここで話したっていいのにな
なんて思いながら、二人がもっとうまくいくことを
願ってるあたし。
うんうん、友達思いのあたし。
それにしても・・
何で颯太くんはあたしのとデートしたくないのかな?
「こんなんじゃ、あたし片想いのままだよ」