心詩-ココロウタ-

堕落

天高く翔んで、
そして、落ちた―――



それを「落ちる」と例えるのでなく
「休む」と例えられるのならば
どれだけ楽になれるだろうか。


落ちてくるモノを受け止めるのは難しい。
だから、自分が落ちてゆくのを
受け止めてもらうことは難しい。

落ちてゆく高さが高ければ高いほど
難しさは増していく・・・



私は一体、どれくらいの高さから
落ちたのだろうか・・・?



・・・そしてまだ気付かない。
「落ちている」のではなく
「堕ちている」ということに。
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