心詩-ココロウタ-
integral
霞んだ視界の先、
開かれた瞳に映ったのは
横たわる自らの死体。
それを、ただ、立ち尽くして見下ろす。
張り詰められた糸が裂け、
軋み、崩れ落ちる音がして。
足元に広がった暗い海には
波紋が小さく無数に散った。
引き摺り込まれた其処には
底が在るように見えて、在る筈もない。
沈むことに抗う力もなく。
何処かで貴方の声がするけど、
それも幻。
・・・あぁ、
見下ろしていたのは私じゃなくて、
見下ろされていた死体が私だった。
開かれた瞳に映ったのは
横たわる自らの死体。
それを、ただ、立ち尽くして見下ろす。
張り詰められた糸が裂け、
軋み、崩れ落ちる音がして。
足元に広がった暗い海には
波紋が小さく無数に散った。
引き摺り込まれた其処には
底が在るように見えて、在る筈もない。
沈むことに抗う力もなく。
何処かで貴方の声がするけど、
それも幻。
・・・あぁ、
見下ろしていたのは私じゃなくて、
見下ろされていた死体が私だった。