彼氏=モデルさま!?②
あたしは蒼太の話を聞きながらやっぱり片桐さんのことを思い出していた
蒼太の邪魔になるのはイヤ
でも蒼太からは離れたくない
「花梨…好きだからな」
「う、うん…」
ベッドの中で抱きしめられながら耳をくすぐる甘い声
あたしだけの声
アオ、じゃない、蒼太の声
「花梨は?」
「…す、好き…」
「誰が?」
「えっ?そ、蒼太が…」
「そう…よかった…」
「よかった?」
「うん、アオって言われなかったから」
「…だって…あたしの彼氏は蒼太でしょ?」
「あぁ…そうだね…」
蒼太の声がかすれてくるとスーッと寝息が聞こえてきた