彼氏=モデルさま!?②


蒼太はハンドルを握ったままあたしに一言も話してくれない

ねぇ…あたしは聞きたいこと一杯あるの…

蒼太…


アパートにつくとやっぱり引っ張られるように部屋に入った

 「あの…そうっ」


ドアが閉まるなり後ろから抱きしめられた


 「花梨……花梨…」


さっきまでの恐怖が嘘のように溶け出した

蒼太の体温が、あたしの名前を呼ぶ声が

あたしを溶かした




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