キミに愛を…
*Mao Side*
昨日の夜は眠れなかった。
自分で思ってる以上に陸への想いが強くて、もうどうすることも出来ないって気づいちゃったから。
どうしたらいいのか――
そんなこと考えてみたけど、答えなんてでる訳もなく時間ばかりが過ぎてしまった。
片想いってこんなにツラかったかな…。
それでも朝はやって来て、私は今日も仕事をこなす。
寝不足の頭をフル回転させてパソコンと向き合った。
そしていつも通りに12時半から昼休みに入る。
廊下をボンヤリ歩いているとカバンの中で携帯がブーブーと震えた。
慌てて携帯を開くと、今一番話したくない番号が表示されていた。
一瞬迷ったけれど、一度深呼吸をして私は通話ボタンを押した。