キミに愛を…
*Mao Side*
仕事が終えてマンションに帰ると見知らぬ番号から着信。
……陸じゃない。
もしかして携帯変えたとか?
でも昼間は何も言ってなかったし…。
しばらく放っておいたけど、切れる気配のない着信。
思いきって通話ボタンをおしてみた。
「……もしもし?」
「あっ、真緒ちゃん?」
電話越しでも聞き覚えのある声。
つい最近きいたような…。
あっ!
「もしかして潤さん?」
「当ったり〜!よくわかったね!」
電話の向こうで楽しそうに笑っている潤さん。
「私の番号…」
「あー。陸から聞いたんだ。
ごめんね、急に…。今大丈夫?」
顔見知りとはいえ、潤さんからの突然の電話に私は少し戸惑った。
「あのさ、明後日の夜ウチに遊びにこない?」
戸惑う私をさらに戸惑わせる潤さんの言葉。
「明後日…?」
「うん、遊びにおいでよ!
陸は予定があるからいないけど、翼も葵も俺もいるし!」
陸はいない…。
潤さんの言葉に私は美咲さんの顔を思い浮かべた。