キミに愛を…
*Mao Side*
「暑い…。これじゃあシャワー浴びてきたのに意味ないじゃん」
仕事が終わった後、急いで家に帰ってシャワーを浴びた。
服装は散々迷って、ワンピースとサンダルを着て行くことにした。
今日は陸はいない。
介抱する人もいないし、好きな人の家族に会うわけだから、ちょっとくらいオシャレしてもいいよね?
メイクをして鏡の前でチェックし終えると、携帯のアドレスから潤さんに電話をする。
今から出ることを告げると、
「はーい、待ってるよ!
気をつけてね!」
と明るい声で潤さんに言われ、何だか胸が暖かくなった。
私、結構楽しみにしてたんだな…。
自然と笑顔が浮かぶ。
私は手土産のアイスクリームを持って陸の家に向かった。