キミに愛を…



食事が進んでいくうちにみんなとの会話もどんどん進んだ。



家族のこと
仕事のこと
学校のこと
小さい時のこと…



みんな面白すぎて、笑いすぎた私はおなかが痛くなったくらい。



お互い名前で呼び合うようになって、たった数時間でスゴく仲良くなれた気がする。



時々陸のことを考えたけど、みんなと話しているとあまり気にならなかった。



「はーい。デザートだよ!」



翼はケーキ、葵は私の買ってきたアイス、潤はコーヒーを運んできた。



「ここのケーキはね、4人とも大好きで、全員誕生日の時はここなんだ」



「うわぁ〜、美味しそう!」



「真緒はいつ?」



翼がケーキを頬張りながら言う。



「……へ?」



「だーかーらー!誕生日!」



ドキッとした。



まさか聞かれるとは思わなかったし、今日だなんて言いにくいし…。



「真緒?」



私が躊躇っていると、潤が顔を覗き込んだ。



言わないわけにはいかないよな…。



「えーと…8月の…8日?」



「今月…って。あっ!今日!?」
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