キミに愛を…



翼はビックリして大声を出した。



翼だけでなく、潤や葵も驚いている。



「真緒姉、誕生日おめでとう!」



葵はそう言うと、軽く私を抱きしめた。



「あ、ありがとう…」



葵のいきなりの行動にドキドキしたけど、下心とか全然感じなくて、ただただスゴく暖かくて嬉しくなった。



「葵!ずるいっ!!」



翼は叫ぶと、私の手をひっぱり葵から引き離すと抱きしめた。



なんだか今日は贅沢な日だな…。



「2人とも真緒が困ってるだろ?
それより何で言ってくれなかったの?
誕生日って知ってたらもっとちゃんと…」



「自分からは言いにくくって…。
でもみんなと過ごせただけで十分だから…」



そう言って潤が申し訳なさそうに言うのを私は遮った。



「陸兄も事前に僕たちに教えといてくれても
よかったんじゃないですか?」



葵の言葉に私は焦った。



「ホントだよ!帰ったら文句言ってやる!」



マズイ…。



陸に知られちゃう!
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