キミに愛を…
「違ってたらごめんね…。
陸を送ってくる真緒の目がいつも赤くて気になってたんだ。
何かあったのかなって…」
「……」
「さっきだって泣きそうだったのに
無理して笑ってたでしょ?」
そう…、私は陸と会うたびにいつも胸が痛くて泣きたかった。
ツライとわかっていても、それでも会いたいかった…。
だから陸の前では絶対泣かないって決めてた。
でも潤には分かってたんだね、全て…。
マンションの前に着き、ゆっくり車を止めた潤は私を見つめた。
「ごめん…。言わなきゃよかったよね…。
でも俺は何でも聞くよ?
真緒が抱えてる気持ち全部…」
言葉一つ一つに潤の優しさが溢れていた。
今なら潤に私の気持ちを話せる。
「…私、陸が好き…」