キミに愛を…



「いつもお疲れ様、真緒ちゃん」



そう言って差し出されたのは水の入ったコップだった。



「あ、ありがとう!」



潤さんからコップを受け取ると私は一気に飲み干した。



「俺らと飲む時はあんなに酔わないんだけどなぁ…。
きっと真緒ちゃんに甘えてるんだよ…」



申し訳なさそうに話す潤さんに、私は無言で首を横に振った。



「迷惑だったら直接陸に言っていいんだよ?」



「全っ然迷惑じゃないです!」



思わず即答してしまった自分に恥ずかしくなり、私は潤さんから目を逸らした。



「そう言ってもらえると兄としても嬉しいよ。
陸も真緒ちゃんのこと大事な友達だと思ってるから、これからもよろしくね」



潤さんは優しく私の頭を優しく撫でた。



いつものように潤さんは送ってく、と言ってくれたけど、私は丁寧に断った。



陸の家からの帰り道は一人でなければ泣き顔を見られてしまうから…。
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