華音 ~1度きりの恋~
高校生活
+。真優Side+。
『行ってきまーす!』
今日からドッキドキの高校生活が始まる。
アタシ、真優は今年桜坂高校に入学する。
別に特別かわいいわけでもないし、特別ブサイクなわけでもない。
街でみる普通の高校生。
家を出ると、親友の美鈴が待っていた。
『迎えにきたよ☆』
美鈴はアタシと同じ高校を受験して合格した。
美鈴は楽勝だったのに、アタシは一生懸命頑張った。
『はぁ~なんとか合格してよかったよ(^^;』
とか他愛ない話をしながら徒歩15分で学校に着いた。
☆―――――――――☆
生徒玄関にはクラス別の名簿が貼られていた。
『真優ー!一緒のクラスだよ♪』
『え゙っ!?』
びっくりしたアタシはすぐさま名簿を見に行った。
『ホントだ☆奇跡じゃない?』
『うん!とりあえず教室行こう?』
アタシたちは人込みから抜け出し、1階の一番奥の教室へと向かった。
目の前には1ーDと書かれたプレート。
今から高校生活が始まると思うとワクワクしてたまらなかった。
☆―――――――――☆
教室に入ると、黒板に貼り出されている座席表に目をやる。
アタシの席は廊下側の列の前から2番目。
美鈴はアタシの後ろ。
席についてからも美鈴と話していた。
『真優、一緒に帰ろう☆』
『いいよ♪』
☆―――――――――☆
家に帰ると、お母さんが夕飯の買い出しから帰ったところだった。
『おかえり。学校どうだった?』
『ただいま。なんか楽しそう♪』
そう言ってアタシは、美鈴とクラスが一緒になったこと、担任の先生のことなど学校であったことを全部話した。
『それは楽しそうね♪』
『うん☆』
こうして、高校生活の初日が終わった。
☆―――――――――☆
次の日からも、美鈴と一緒に学校へ行き、一緒に帰る。
新しい友達も出来たし、クラスに馴染むことができたし、アタシの学校生活はとても充実していた。