Oh まい シスター

優等生Eの過ごし方

俺はふざけた事抜かす狛音の口をみにょんみにょん伸ばす。


雰囲気は楽しそうだが、やはりその顔には表情がなかった。


狛音は、俺と会ったちょうどその頃からこんな感じになった。



何がきっかけかなんてのは…いやってくらい知っている。




「縲」



口だけが俺の指先によって不自然な形に歪んだまま狛音が声を上げる。

俺が指を外してやるとまた元の無表情に戻った。


不気味なくらい整った、人形のような顔。

成績は優秀で、スポーツも出来る。
一見取っ付きにくそうな雰囲気も、天性の人の良さのおかげで同級生からの人望も厚い。









「…もうちょいまともならな」

「精神科は今からでも遅くはないぞ?」



俺じゃねぇ。
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