キライ。だけどダイスキ。【短編】
「なぁ、何そんな恐い顔してんの?」
はっと我に返るとあたしの勉強机に堂々と足を乗せた勇がつっ立っていたあたしを見上げていた。
あ、いけないいけない。
何やってんだあたし…
「あ。ううん!なんでもない!!」
慌てて笑って誤魔化すとベットに寝転んで適当に本棚から取って来た漫画を読みはじめた。
「ふーん…。そ。」
相変わらず冷たい返事。
あたしには全く興味ないんかい!!
あーはいはい
どうせ、あたしなんかどっかのエロイお姉さんと違って貧乳でチョイデブですよーだ!
だから、あたしに興味ない……ってあたしはさっきから何言ってんのよぉ〜!!
「あ。酷い顔」