キライ。だけどダイスキ。【短編】




「フッ、もう安心しろこれ以上はしないよ。」




「変態。エッチ!!勇の馬鹿!!じゃぁこの手は何よ!?」


とあたしはジャージの中にゆっくり忍び込んで来た勇の手を指差した。


「あ?あれ、なんだろ勝手に手が…」


キライ!!


「いい加減にしてよ!!もう、キライッ勇なんてキライ!!変態勇のバーカ」


「うるせー。キライキライ言うな…めっちゃ落ち込む。」


勇は、


おかしい。


変態だしっ


なんか生意気になってるし!!


でも、なんかそれかかわいいし!!


もう


キライなんだけど


好きっつーか


なんか後悔するってゆーか。


「あ〜、なんか寒くなってきた。真衣、温めて!」


ぎゅっと勇の香りに包まれるとなんだか顔が二ヤける。


キライだけどダイスキ…



変態な勇は、好きじゃないけど自分で甘えてきた癖に顔を赤くするのはズルイ。

ますます好きになっちゃう…




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