どこまでも
どうやら書記らしい

コンコン

しーん

返事がない


仕方がないので恐る恐る入ってみた

「あの…すみません」
しーん

誰もいない

どうしよ…

よばれたのに


あたふたしていたら

「何してんの?」

後ろから澄んだ声が聞こえた

希だった

「あの…私、今日から生徒部に入ることになった者です」

声が震える
動揺してんのバレバレ
恥ずかしい。

希はにっこり笑って

「そう…よろしくね。」


静かにそう言った。

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