人間の最後
「・・まったく」

呆れたように父親がタメ息をついた。

「じゃあ、明日謝りに行くしかないわね。今日は寝なさい」

『4章』

翌朝、母親が泉を起こしに行く。

部屋の襖を開けるが泉はいなかった。

一瞬にして母親はピンと神経がはりつめた。

「お父さん、お父さん・・大変!泉がいないの!」

泉の両親は車で駅に向かった。

すると・・

「あっ!おはようございます」

泉の両親を見つけた一美の父親が二人に挨拶をしてきた。

「おはようございます。こ、この度は・・・」

「いえ、こっちも悪いんで・・。それより、一美が朝、部屋にいなかったんです。」

「い、泉もなんです。も、もしかして・・」
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