人間の最後
『エピローグ』

人生に正しいことなんてない。
そんなのは人の作った幻想だ。
人生に負けない事。
それも社会という言葉で誤魔化されてはいるがまやかしに過ぎない。

住みづらい世の中にしているのは、自然でも時代でもない。
人間の欲だからだ。

誰かが言う。
「全ての人の幸福を望みなさい」
と。

しかし大人よりも子供はそれを分かっている。。

そう子供に教えながら、それを子供にさせないのが大人なのだ。

きれい事や、矛盾している世の中、誰を信じたらいいのだろう。

自分に正直になってごらん。 今、君が望んでいること、それを世間は受け入れてくれるかい?

人に流されても、自分を持っていても生きていくには困難が待ち受けている。

全ては人間の欲が招いてしまったことなのである。

人間はきっと死ぬときに思うであろう。

“私の人生なんだったんだろう・・・”

そして口に出すであろう。

“あなたたちに出会えて幸せだったよ”

・・・
だから人の死に顔は

涙を流しつつ、笑顔なのである。

自分が間違っていなかったことを認めない笑顔と・・

自分に謝ること・・

それが人の収束である。

(完)
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